令和元年 日吉神社の例祭「御神幸祭」は、全ての祭事、行事を滞りなく終えることが出来ました。
関係するすべての皆様、支えて下さった多くの方々に心より感謝を申し上げます。
7月1日に「御旅所清祓祭」で、幕あけした日吉神社の例祭”御神幸祭”
約1ケ月の長丁場・・
御旅所清祓祭、日吉山王講中清祓祭、神輿渡御安全祈願祭、猿田彦講中祭、当番町祭、丁山出庫清祓祭、宵祭、神幸祭神輿渡御。
朝5時から始まる神事、漆黒の夜の闇の中で行われる神事などなど。
暑い時期でもあり、精神的にも肉体的にもハードな1ケ月です。
それでも神様のご加護をいただき、多くの人々に支えられ、助けられ、無事に終わった時の嬉しさは一入。
では、令和元年の「御神幸祭」をダイジェストでご覧ください。
7月1日の御旅所清祓祭では、神幸祭当日に神様をお迎えする御旅所を祓い清めます。
浜の松風の音もさやかな、欅の古木が深い影を落とす静かな処。
遠くに白神の山々が、連なっているのが見えます。
江戸時代には、北前船を監視する秋田藩の重要な番所もあったとか・・・
日吉神社が現在の宮地に遷座(寛文4年)したのを記念し、五丁組はそれぞれの丁山を繰り出したと伝えられる五丁山。
25日 早朝5時から、それぞれの町内へ引き出す蔵出しが始まります。
この時は、引手はまだ普段着ですが・・・
宵祭りには揃いの半纏に着替え、威勢よく太鼓を打ち鳴らし、木車の音を響かせて街々を練り歩き、27日はお神輿に従い、御旅所を目指します。
26日 午後4時から宵祭が始まります。
夕方になっても気温が下がらず、とても蒸し暑い日でした。
参列者も神職も汗びっしょり・・
でも、神様に喜んでいただけるように、心を込めて神事に臨みます。
当番町からはジャズ演奏が奉納されました。
緑の境内に、心地よいジャズの演奏が流れます。
27日 御神幸祭当日。
10時 発輿祭です。
猿田彦さんも準備が整ったようです。
子供たちが鉄棒や五色旗を持って、行列を威儀を添えます。
粛々と参道を行くお神輿。
宮司は人力車で、お神輿に従います。
沿道にでると近くの保育園児が、「ワッショイ!ワッショイ!」と、元気に声援を送ってくれました。
重厚なお神輿に五丁山が続きます。
1時間半かけて御旅所に到着したお神輿。
懐かしい故郷に戻り、神様はここで夕方まで神遊びされるのでしょうか・・・
お守りするのは、猿田彦講中と神職たち
中には50年もお祭りにご奉仕している方もいらっしゃます。
先代の父、先々代の祖父に色々な教えを乞うた方々です。
この方たちから聞くお話は、とても貴重な物語です。
一足早く神社に帰ってきた五丁山。
この引手の多くが、これから還御のお神輿を担いでくれる頼もしい若衆です。
5時 御旅所発輿祭。
五丁組の若衆に担がれて、お神輿は愈々還御に着きます。
今度は2時間近くかけて、威勢よく町内を巡り・・
西の空が茜色に染まる頃、日吉神社へと戻って来ました。
空には大きな虹がかっていました。
還御の担ぎ手は107名
男衆の威勢の良い声が境内に響きます。
休むことなく社殿の周りを三巡。
まるで駄々っ子が「まだ帰りたくないよ」と、言っているかのように・・
お神輿は行きつ戻りつを何度となく繰り返し、漸く神輿庫に奉安されました。
27日 夜も更けて、漸く全ての行事を終えました。
神様はきっと良い夢を見ながら、ゆっくりお休みされていることでしょう。
明日から、また新しい一年が始まります。