日本列島を猛暑が襲います。
8月8日 北秋田市鷹巣では気温が38.9℃まであがり、全国一の暑さとなりました。
能代でも13日間の真夏日が続き、8日は37.1℃を記録。
せめてもと神社では、手水舎を榊の葉や笹の葉で装い、笹船を浮かべ涼をとります。
一方台風6号は、自転車並みのゆっくりした速度で沖縄から九州を通過中。
各地に大雨の被害をもたらしています。
そんな中ですが、能代では8月1日に「こども七夕」
2日、3日に「天空の不夜城」
そして5日、6日には伝統の「役七夕(上町組」が開催されました。
新型コロナウイルス感染症対策の為にこの三年間は規模を縮小して行ってきましたが、5類移行を以て今年は沿道には屋台が出店し、国道101号線は熱気であふれていました。
そして5日、6日は伝統の「役七夕」
令和5年は上町組が担当します。
一昨年から定着したかの感がある、能代市役所さくら庭での太鼓の揃い打ちと解散式。
シャチの上に高々と掲げられているのは日吉神社から授与した御幣です。
8月1日に、御幣束授与祭が行われ、運行の安全を祈願するとともに、各若の代表へ御幣が渡されました。
[礼儀に始まり礼儀に終わる]とまで言われ、ブラの持ち方や羽織の着方など、今も伝統を守り続ける役七夕。
その「役七夕」でもっとも大切なのが「シャチ流し」の行事と言われます。
最終日に灯篭を米代川に浮かべ火を放ち、大海原に流す「ながし」は、炎暑の睡魔(ねむい)を祓い、水に流し禊祓を行う夏越の祓と考えられます。
米代川に浮かべられた4基の七夕城郭灯篭。
岸辺では、太鼓や笛の道中囃子が絶え間なく鳴り響きます。
やがて、小舟が近づいて行き、周辺の明かりが消されると辺りは暗闇に包まれます。
そして、一瞬の静寂。
そして点火。
[代邑見聞録](寛保元年) 【宇野親員・・元禄4年 能代奉行所下代平役)
『7月6日の夜は童とも五人十人組合灯篭をつけ、太鼓、鉦、笛にてねふれねふれ流れ、豆の葉にとまれとまれと囃子、町中を巡る。城下は関東ささらの歌とかや。これをねふ流しと言う。牛女祭る夜というにより、眠流しということにや。一夜不眠、朝になって川へ出て垢離をかく』
境内では、毎年役七夕にあわせたかのように咲く紅の芙蓉の花。
今年も8月5日に開花しました。
暦の上では、「立秋」ですが・・・
残暑はまだまだまだ続きそうです。