祖先をまつる

秋分の日。
お彼岸の中日には、日吉神社の長床で”山王神燈会”の皆さまによる合同の祖先まつりが行なわれます。
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”山王神燈会”とは、神道をもって先祖をお祀りしている人々の集まり。

ご先祖さまの御霊をお招きし、御霊をお慰めすると共に、日々守っていただいていることへ感謝の心を捧げます。
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私たちが生を受けて、今ここでこうして暮らしているのは全てご先祖様があってのこと。
そして、やがて自分も祖先の神のもとへ帰っていく・・・
『日の本に 生れ出にし 益人は 神より出てて 神に入るなり』
  (江戸時代の伊勢の神官 中西直方) 

お彼岸やお盆は仏教の行事のように思われがちですが、祖先を祀るという信仰は仏教伝来のずっと以前から日本に根付いていたもの。

民族学者の柳田国男氏は
「日本人の死後の観念、すなわち霊は永久にこの国土のうちに留まって、そう遠方に行ってしまわないという信仰が、恐らくは、世の始めから、少なくとも今日まで、かなり根強くまだ持ち続けられている」と述べています。

古くから日本人は、亡くなった方の霊は、遥か遠くに旅立つのではなく、生きてきた場所の近くの小高い山や髙い樹に留まり、家族を見まもってくれる・・・と考えてきました。
そして、残された家族の祀りと祈りを受けることにより、より清められて、次第に家を守る氏神となり、やがて地域を守る産土神へと昂められていく・・・

今年はシルバーウイークという妙な連休で、行楽に出かける人も多かったようですが、ご先祖さまへの感謝と祈りの心、忘れないようにしたいですね。
by noshirohiyoshi130 | 2015-09-23 21:24 | 文月の社務日誌 | Comments(0)